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今日も遊家にて…
第一話 翠露のピンチ、翠露がんばれ
10月某日、赤坂の三六を訪れる。
日本酒、焼酎で豚串が楽しめるスタンディングタイプの店である。

カウンター端で、九平次と豚串を楽しんでいると、
若い可愛い女性店員が話しかけてくれた。
その中で、「どんな日本酒が好きなんですか?」との話になったので、
「この九平次も好きだけど、メニューにある飛露喜や翠露も好きなんです。」と答えた。
すると、「そうですか、ご存知かも知れませんけど、翠露は今年が最後の造りなんです。」との衝撃情報。「え!全然知りませんでした。それはまた何が原因で?毎年、全量売り切ってるような印象でしたけど。」
「どうやら後継者不足だとのことで、、、」と作り手の年齢が原因のよう。
大変残念ですねぇ。じゃ、もう手に入らなくなるんですね。「なので、ちょっと今のうちに買い溜めしとこうかって話もあります。」

思いも寄らぬ情報に、それじゃあ、翠露ください。と追加注文したのは当然の話として、今日は、旨い酒に旨い肴であるのに、不味い話を聞いてしまった。(上手く言っても仕方がない)
あー、残念と思いつつその日は、帰途についた。

翠露といえば、上諏訪街道にある蔵で、同所では、春と秋に上諏訪街道呑み歩きというイベントを開催する。このイベントのメインの蔵は真澄で有名な宮坂醸造、そして、翠露の舞姫酒造である。私も二度ほど秋の呑み歩きに参加したが、結構な賑わいで、非常に楽しませてもらった。
そのイベントの両翼とも言える片方の蔵が、造りをやめてしまうとは、
ああ、この春にもまた行きたいねぇと話をしていたというのに・・・

その後、溝の口、遊家すずらん通り店にて、須藤さん(同店店長)との会話で、この話を報告。
「え、そうなんですか。」と、あまり有名な話でもなさそうだ。
ただ、こういう造りが終わるかも知れないって蔵が、結構いろいろあって造りを続けるってことは無い話じゃないし。そもそもこの話の裏を取っていないので、分からないことだらけ。

しかし、後日、同店を訪れた際、須藤さん調査による報告があった。
どうやら、翠露の蔵こと舞姫酒造は、会社更生法を申請したとのこと。
また、その情報のみにとどまらず、あの○○グループで有名な○氏が助け船を出し、造りを継続することになったとのことだ。
取引の酒屋情報なので、そんなに間違った情報ではないと思われる。

ふむ、毎年精力的に酒を造っていたし、いつも購入している渋谷東急の駅地下でも、全量売り切っている印象だった。ということは、蔵にもそんなに売れ残りが発生するとも思えないと推測するんですけど。
まあでも、売れてはいても利益が出ているとは限らないですよねぇ、などと会話を続ける。
そういえばそうか、翠露は、銘柄が多くて、いろいろなレアバージョンを連発して、毎年それを続けていたから、効率がよい造りとはいえないのかも知れない。
内部事情に関しては、憶測でしかありませんが。
まあ、造りが続くと言うのは良い情報かと思います。


その後、Webで調べました・・・
舞姫酒造は、今年三月末に民事再生法を申請。※会社更生法ではありませんでした。
尚且つ、ずいぶん古い話題のようですね。すみません。

申請の際同時に、同社支援のため香川県本社のJFLA傘下の伝統蔵が手を挙げている。
しかし、今現在も両社のHPに舞姫醸造の名前は無いようだ。
JFLA?調べると酒蔵などを複数傘下に収める食品会社であるよう。
さらに同社社長盛田英夫を調べると、ソニー創業者盛田昭夫氏の長男であるという。
彼は、一時はソニーの筆頭株主であった江戸時代から続く名家、盛田家の16代目。
しかし、1600億円はあったという資産を一代で食い潰しているという指摘もあり、ちょっと気がかりだ。(主な経歴:F1参入失敗、スキーリゾート開発失敗など)
○○グループの○氏とはこういうことか。

しかし、JFLAが支援を表明した割には、秋になっても同社グループに参入していない模様。(2009年12月5日現在)
同社の11月末のプレスリリースに配当中止の記載もあり、どうやら支援元自身の経営も順調ではないようだ。
さらに、飲み屋で今年限りの造りというウワサがあるのは、良くない雰囲気。

思案の結果、現時点での情報が無いため、蔵元に問い合わせのメールを出してみた。
当日、蔵元様より丁寧な返信をいただいた。
その内容では、
現在は、スポンサー、弁護士、公認会計士とともに再建のため奮闘中とのこと。
その中、今年の造りは順調であるとのこと。
※今月15日頃には、「舞姫・吟醸しぼりたて」「翠露・吟醸活性にごり酒」「翠露・純米吟醸直汲みしぼりたて」を発売致しますとの情報。

文面から判断すると、再建途上であるため、また、倒産回避のため民事再生を申請した立場上、まだまだ、安心くださいと言い切れる状況には至っていないようだ。
決定した事項以外で希望観測は言えない立場なのだろう。
ただし、今年で造りが終わりとは書いておらず、
>これからも、今までの舞姫酒造以上のより良いお酒を、造り続けられるように邁進したいと思っております。
>今後も舞姫酒造と致しまして、この諏訪の地で諏訪五蔵の一蔵として、酒造りを続けて参ります。

とあることから、再建に対する意気込みは強いようである。

少々安心した。
そうであれば、私は、酒を飲み続けることでエールを贈りたいと思う。
2009年12月11日

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執筆者:ごえも〜ん
純米酒好き。
好きな酒は飛露喜。

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