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今日も遊家にて…
第九話 新潟淡麗辛口<後編>
ある日、遊家にて、店長に薦められ
山間という酒を呑む。読みはやんま、新潟の酒だ。
何回か飲んだことがあると思う。しかし、薦められては断らない。それが私の信条だ。

むむ、これわ!
広がる旨味、そしてやや辛い。基調はフルーティ。

いうなれば昔の飛露喜のように、爆発的な旨さがある。

スペックは非公開となっているが、
新潟だから、五百万石なのだろうか。上手に米の旨さを引き出している・・・

食中でも味わいはあせず、同様の印象。
これまたすごい。普通、食中の印象はがらりと変わり、辛さが前面に出てくるものだが。

その後、
楯ノ川(純米、美山55%)をつづけていただく。
イイ苦味がある。いつもどおりのやんわりフルーティな味わいが手堅い。すばらし。

そして締めに、
而今(特別純吟、無濾過生、山田60%)を。
濃いね。濃いわ。
しかしながら、香りよし。強烈な旨甘い感じ、後味やや辛ながら、すっと消えていく・・・うーん、絶妙。
だけども、今日の勝ちは山間。
あっさりした演出過剰ではない、落ち着いた大人の旨さがある。
香り、初手、中盤、後味、食中とトータルバランスもよし。

店長に話を聞くと、
だけども価格が4000円以上もするとのこと。(一升瓶)
旨けりゃそれでもいいような気がするけど、飛露喜特別純米生が2600円であることを考えると、飛露喜と同等というには難がある・・・
五百万石を使っているなら、こんなに高額にはならないのでは?
酒米はいったいなんなのだという会話になったが解答は不明だ。
味わいからして山田錦では無いようだが。

しかれども、
新潟にこのような酒が生まれたことは、非常に好印象だ。
間違いなく、この酒は現代日本酒の最先端を行っている。

他にも昔ながらの淡麗辛口を打破する酒として、
鶴齢や村祐などもマスコミに挙げられることがあるが、自分としては、これらに対しいまだにピンとこないというのが実感。

天下を獲った新潟淡麗辛口が、過去の成功体験を打破して、新しい分野に踏み出すのは大変だと思う。
自己否定、現状分析、方向性の模索・・・
蔵の逡巡が結実しそして、この山間がある訳だ。

今日飲んだ日本酒達は、まさしく現代日本酒最先端の酒達だ。
きらめくような旨さがある。
山間は、楯ノ川や而今これらに並び立つといえるのか。
今日現在では並び立った。これが持続して行けるのか注目していこう。

新潟地酒にも、新たな萌芽が。
こんなにドラマチックなことは無い。しかし、まだ物語は始まったばかりだ。




2010年04月27日

コメント(16)

楽しく読ませていただきました。いつもありがとうございます。
ごえも~んさんのコラムやブログを読むと、仕事も無いのに
帰国したくなるんで、ちょっと困ってるわけですが...(^^;

この山間、それこそ前回題材にされてた亀の尾だったりして?
それにしても旨そうだなぁ~
2010年04月27日 14時59分59秒  tomtom
山間、今期の人気はブレイクといってもいいのでは!?
21BYのT6は新潟新酒米「越淡麗」40の純大吟相当だそうですよ。
美味そうだな~、山間の純大吟クラスは飲んだことが無いです。
でもいま、おうちでT8澱々岩'十が開いてます。

新潟も変わりつつあるのでしょう、千代の光、真稜といった銘柄にもその兆が現れていますね。
2010年04月27日 22時12分13秒  エル・ドゥロ
tomtomさん
海外在住でしたか!
ぼくは、地の利を生かして折角関東に住んでるんだから、
雑誌に載った旨そうな店を、休みの日とかに食べ歩きさせてもらってます。

tomtomさんはどこがお住まいなんでしょうか~。
ニューヨークなら僕も行ってみたいなぁ。

上海とかバンコク、シンガポールも最近日本食ブームで酒も飲めるようだし、こちらも興味がある・・・
2010年04月28日 12時38分13秒  ごえも~ん
エル・ドーロさん
山間ブレイクですか!

なるほど、越淡麗の酒、最近ぼちぼち見かけますね。
その純米大吟醸相当・・・うむ、納得です。


2010年04月28日 12時40分05秒  ごえも~ん
そうなんですよ、西海岸某都市に住んでます。
なので、やや高いですが、良い日本酒にアクセスは一応できるんですよね。
でも、仕事で東京に行くと連日わーーーーっと行っちゃいますねぇ(笑)

雑談で”地雷酒”と書いたら思いのほか皆さんにウケていただいたんで
こりゃ話題を提供しなければっ!と思って、買いましたよ、アメリカ製
松竹梅の特別純米。こっちには特純の基準は無いので、何が特別なのか
全く??なんですが...四合で日本円換算850円のお得な特純♪
2010年04月28日 13時36分16秒  tomtom
ごえも~んさん、こんにちは。
新潟酒が自ら築いてきた淡麗辛口と言われるイメージを
覆しつつ新たな酒質の方向性を醸すことは
同じ新潟県の中ではかなり大変なことでしょうね。
しかし、「和」の中で「個」を主張することは大変な一方で
大きな差別化にもつながります。
山間含めて新たな可能性を秘める新潟に
目が離せませんね。

tomtomさん、米国産特純松竹梅の地雷レポートも
どっかのスレでお待ちしてます(笑)。
2010年04月28日 23時13分05秒  ひなちゃん
tomtomさん
西海岸在住でしたか。いいとこ住んでらっしゃる。(ノ^∇^)ノ
ぼくはちょっと数日いっただけでしたけど、すぐに日本食が恋しくなりました。日本人街の寿司屋で食べた鯖の塩焼きと日本酒に涙しましたよ。

おお、高名なカリフォルニア米の松竹梅ですか。
ぼくは、ラスベガスで松竹梅の発泡酒を飲みましたけど、思いのほかしっかりした味で驚きました。
たしかに特別純米は謎です。リポート楽しみにしてます。(*^。^*)
2010年04月29日 11時48分58秒  ごえも~ん
ひなちゃん
新潟地酒は正直無視でしたが、山間の存在は気になりますね。
これが売れれば、どカーンといくかもしれません。
各蔵の跡継ぎで相当数は東京農大にいってるはずですから、
今の淡麗辛口に対してはそうとうの危機感を持ってると思いますし。
2010年04月29日 11時54分26秒  ごえも~ん
松竹梅レポート:
緊張しつつ(なぜ?)開詮!
香り、あまり無し。味、あまり無し。しかし雑味も無し。やや苦味あり。
まさに淡麗辛口?(笑)常温でこれなんで、冷やしたらほとんど無味無臭に
なりそうな感じ。一ヶ月くらい置いてから、熱燗で飲むことに決定。

サーモンに合わせてみる。別に旨い酒ではないけど、全く邪魔にもならない。
どれどれ、一緒に買った初孫の純米きもとを比較対象にと..わはは、旨い!

うーん、もう買わないかも。★2つ強(←この板っぽい表現にしてみました♪)
2010年04月30日 02時31分40秒  tomtom
tomtomさん、松竹梅は淡麗辛口でしたか。
そのドキドキ感がまさにロシアンルーレット状態でしょうか(笑)。
初孫なんかも米国であるんですね。
2010年04月30日 21時23分22秒  ひなちゃん
東京農大を卒業して、デパートの○○丹の酒類売り場にいた○○代のTさんは、流行りの淡麗辛口(炭濾過して米の旨味を失った)酒に疑問を抱いていたそうな。自分ならこうするのに、と。
そして、自から醸した酒は芳醇旨口。今までの流行の酒とは異なるものであった。その酒はやがて、日本中の酒造りのターゲットとなる酒になった。
2010年04月30日 22時43分24秒  さけあきんど
tomtomさん
それだけ、無味無臭だと逆にすごいかも。(^^ゞ
でも常温で味が無いんじゃ、つらいなぁ。
そりゃ、初孫はイイ酒だから負けますよね。あえて松竹梅を買う意味がないですなぁ。

いやぁ、「うーん、」とか俺も書きそう。★表記より、こっちに焦った。(笑)
2010年05月01日 00時32分09秒  ごえも~ん
ひなちゃん
そうですね。初孫も輸出してるんだ。
山形ってイイ酒多いですよね。
2010年05月01日 00時33分30秒  ごえも~ん
さけあきんどさん
あれですな。目の前に解答はあるのに、気づく人は少ないっていいますから。(・_・。)(._.。)(・_・。)(._.。) ウンウン

ところでお父さんは、趣味で米焼酎を造ってるそうですけど、
「十三代」って名前にしたらよかったのにって思ってるのは僕だけですか。
ヾ(ーー )ォィ
2010年05月01日 00時36分04秒  ごえも~ん
夕食のご飯の代わりにお酒を飲んでいますから,淡麗辛口が主流になる方向に反対はしませんが,上善如水にはなりませんように。くどく上手出羽燦々33%などは鰹の刺身にマヨネーズをきかせたのにひどく合います。これはマヨネーズ(味の素の方がいいかも)の酸味とうまく調和しているからです。他の料理だとやや自己主張が過ぎる感がありますが,他の料理とは調和する亀仙人がからすみと合わなくても,出羽燦々33%は合う。居酒屋の創作料理が,味の濃い物や洋風の味付けならば,むしろ淡麗辛口に偏ることは日本酒離れを生むような。
2010年05月05日 05時32分42秒  静岡の日本酒がいい
「料理の邪魔をしない酒」とか言っちゃう料理人は多いですからね。
自分の料理が大事で、酒には味も香りも求めていないって意味なんでしょうけど、、、
くどき上手やらが、魚の旨味をぶわっと引き出すのを知ってる自分としては、なんだかなー。って感じですね。

マヨネーズと日本酒は合うという話に興味アリ。
いろいろ試してみようと思います。(^^ゞ

2010年05月06日 18時36分03秒  ごえも~ん
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執筆者:ごえも~ん
純米酒好き。
好きな酒は飛露喜。

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