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増醸酒(ぞうじょうしゅ)

増醸酒(ぞうじょうしゅ)とは、日本酒の収量を増やすことを目的に醸造アルコールや水などが大量に加えられた酒のことです。

収量を増やすことを目的に醸造アルコールを添加する製造方法は、戦後、原料米の確保が困難であった時代に考案されました。日本酒に醸造アルコールを添加して収量を3倍に増やしたことから三倍増醸清酒(さんばいぞうじょうせいしゅ)、略して三増酒(さんぞうしゅ)などと呼ばれました。

現在は、添加できる醸造アルコールの上限が規制されているため、三増酒が新規販売されることはありません。

尚、合成清酒と呼ばれる商品が販売されていますが、三増酒とは異なります。合成清酒は、アルコールに糖類などを加えて日本酒風に仕上げたアルコール飲料であり、米を一切使用していない商品もあります。合成清酒は、料理酒として販売されることが多いです。

increased sake by adding distilled alcohol